御園生のカンボジア紀行

ついにあこがれのカンボジアに行ってきました。
「インドシナ難民の明日を考える会(CICR)」代表の永瀬一哉さんのお誘いで、私達夫婦は8月5日にプノンペンのポチェントン国際空港に降り立ちました。永瀬さんは日本でのカンボジア難民の子どもたちの教育の現状についての研究や、カンボジアの子どもたちに学校建設や衣類の支援のボランティアをしている方です。今回はカンボジア国内でのこれからの支援計画について、現地の関係者との打ち合わせ、学校の建設予定地などの視察のために訪れるとのこと、わたしたちはそれにちゃっかり便乗させていただいたのです。
 同行者はCICRの写真家:佐々木さん(今回の旅行で撮影した写真で、写真集を出版されるそうです)と同じく門倉さん。
ここでは、今回の旅行でであったカンボジアの美しい風景と人々を紹介します
コンポンチャムの市場にて
チュロイコール村で出会ったとても素敵なお坊さん。なぜかカメラ目線 再建予定の小学校
荒れ果てた小学校の内部 荒れ果てた小学校の内部
子どもたちの明るい表情からは、この国の不幸な歴史をしばし忘れてしまいそうです
(訪問したカンダール州の村で歓待を受けて
子どもたちの顔を見ると、この国が多民族国家であることに気がつかされます。
村人総出での大歓待 日本からの援助で建てられた小学校の校庭で
(キリングフィールドのそばの小学校で)

あっという間に子どもたちが・・・
プノンペンの郊外のスラム街で子どもたちに日本からの衣類を配布する作業をお手伝いさせてもらいました。
 「街」といってもゴミの廃棄場(といっても単に野積みしてあるだけです)のうえで暮らしている子どもたちです。
 すさまじい臭気の中で、必死になって生き抜く彼らを見ていると、何かをせずにはいられない、でもいったい自分に何が出来るのだろうか、ということを改めて突きつけられたような気がします。
 カンボジアはとても美しい国です。またそこに住む人々もとても親切で心優しい人ばかりでした。特にカンダールやチュロイコールで出会った村人たちの素朴でやさしい対応は、プノンペンなどの都市部とは違った暖かさがあります。
 ただ、この国の人たちは30年以上続いた長い内戦による「戦争疲れ」が残っている、それから懸命に抜け出そうとするエネルギーのやり場に困っているのではないか そんな印象を受けました。


アンコールワットはプノンペンから飛行機で45分ほどのシェムリアップ空港からすぐのところに位置しています。
 今回は永瀬さんが機転を利かせてくれて、カンボジア初心者の私たちのために本来ならばスケジュールになかったアンコール見学を設定してくれたのです。強行軍にもかかわらず丁寧に案内してくれたさくらトラベルのソ-ピアさん、ありがとうございました。
 たしかにアンコールは素晴らしい、またそのスケールの大きさには圧倒されます。でも、なんだかプノンペンに帰ってくると、ほっとするのはなぜでしょう?
 観光客の多さでしょうか。プノンペンではほとんど見かけない日本人もここには大勢います。
 それにしても、プノンバケン(アンコール遺跡群が一望に見渡せる山。サンセットのベストポイントとして有名)の山頂で「カノジョ〜、どこ泊まってるの〜」なんぞとナンパしている日本人の若者の言動を見ていると、なんか情けない・・・と思ってしまうのはオジサンであるわたしだけでしょうか!?


天空への入り口 バイヨンの南大門
アンコールワットのベストショット。この場所がわかる人は通です。 タ・プロームにて
暗黒の時代からのメッセージ
チェオンエク・通称キリングフィールドにて 赤ん坊を叩きつけて殺したというチャンキリの樹

ポル・ポトの胸像
ツールスレン刑務所の独房
地面にはいまだにおびただしい数の遺骨が・・・ 処刑された人々の写真
ポルポト時代の爪あとはカンボジアのあちこちにいまでも歴然と残されています。ポルポトやそれに続く長い内戦は、どういった政治力学の中で形作られてきたのか、それにたいしてわたしたち日本はどのような立場でいたのでしょうか。
 ほんの25年程前に、この美しい国で行われた悪夢の時代、私たちは日本で何を見て、何を思っていたのかを思い起こさせます。 なぜ、ポルポトのような政治家が生まれ、台頭したのか。その総括はなによりもわたしたち日本人みずからかしなければならないことではないでしょうか。

ツールスレンの監獄跡は、わたしたちにそんな課題を突きつけてくるようです。
案内してくれたさくらトラベルのソピアさんとツールスレンで
子どもたちの表情
わたしが見た国の中でもカンボジアは特に子どもの多い国です。統計によると人口の半分以上が15歳以下の子どもたちだとのこと。
カンボジアの子どもたちの表情はとても豊か。プノンペンなどの都市部の街中では浮浪児や物乞いをする子どもを見かけますが、郊外ではまったくみません。むしろ田舎の子どものほうが表情豊かで元気いっぱい。そんな彼らを見ていると、この国の持つポテンシャルの大きさを感じさせます。民主カンプチア政権(ポルポト)時代の傷跡なのか、20歳台の青年の人口が極めて少ないこともあるのでしょうが、こんなに子どもの目立つ国も珍しい。
だからこそこれからのカンボジアにとって教育が重要な役割を果たすことがわかります。

子どもたちはちいさくてもちゃんと家族内で自分の役割を持っているのです
(コンポンチャムのマーケットにて

ゴミ処理場の子どもたち
メコンの雄大な流れ カンボジアの伝統民族舞踊を踊る子ども